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セクシャル・マイノリティとマジョリティを繋ぐ架け橋

2015.11.18 [wed]
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今回は、社会におけるジェンダーの課題に切り込んだ事例を紹介したい。



2014年カンヌライオンズのアウトドア部門でグランプリを獲得した、

オーストラリア・ニュージーランド銀行の「GAYTM(ゲイティーエム)」 。



こちらはシドニーで毎年行われる同性愛者のフェスティバル

「ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ」 の開催中に

シドニー市内に設置され、大きな話題となった。



ラインストーンなどで装飾されたATMからは“cash out and proud(お金と一緒に誇りも引き出そう)”と裏面に印字のある明細書が発行される。

見た目の話題性もさることながら、LGBTへの理解を訴えるメディアであるとして高く評価された。



このGAYTMを手がけたトップクリエイターのJohn Hunt氏は

「アドタイ」でのインタビューでこう述べた。



”近年、メディア環境や消費者の価値観・行動パターンをはじめ、世界は大きく変化してきました。5年前と今とでは、コミュニケーションのアイデアを考える順番が違います。以前はメディアありきで、そこにアイデアをどうはめ込んでいくかという発想でしたが、今はアイデアありき。アイデアを最も良い形で実現するためのメディアプランを立てます。新しいメディアを開拓したいと思っているわけではなく、メッセージが消費者に対して最も伝わりやすい方法を、既存の枠に捉われずに考えているというのが実態です。

「GAYTM」も従来型の広告媒体は使っておらず、既存のATMをキャンペーン仕様に装飾しただけです。重要なののは予算規模ではなく、アイデアの強さなのだと再認識した事例でした。”




キラキラと派手に装飾されたATMは、ジェンダーマイノリティやマジョリティ関係なく、見るだけでハッピーな気持ちになりますね。

キラキラと派手に装飾されたATMは、セクシャル・マイノリティやマジョリティに関係なく、見る人すべてをハッピーな気持ちにさせる。

このGAYTMを通じてLGBTの人たちとハッピーな気持ちでを共有することで、よりLGBTを身近に感じるきっかけ、理解を深めようとするきっかけになるのではないか。(渡部)


参考ページ:http://www.advertimes.com/20141016/article172288/2/