はじめに
世界的なコロナウイルス感染拡大で海外渡航が難しくなった2020-2021年でしたが、海外ではワクチンの接種証明の提示により外国人の受け入れが進んでいます。国内では2022年に向けて、景気刺激策など経済施策が活発化しいてきそうな状況になりつつあり、まだまだアフターコロナが読めない中ですが、我々も次のチャレンジを模索中となります。今回は海外の展示会の開催状況調査し今後の展望を予測ができればと考えました。大規模な展示会の昨今の開催状況から現状を考察していきます。
世界の展示会の現状について
●CES2022
開催国:アメリカ/ラスベガス
出典:https://www.ces.tech/
次回CES2022は有人イベントとして開催、オンライン参加も可能。ワクチン接種証明(ワクチンパスポート)が必要となる。米疾病予防管理センター(CDC)が発表するコロナウイルス安全対策に準じていく。
●Mobile World Congress(MWC) Barcelona
開催国:スペイン/バルセロナ
2020年は開催中止
2021年はハイブリッド型で開催。陰性証明、スマートフォンアプリ導入。
コロナ対策に関しては、ワクチン接種が始まっているものの、ワクチンによる感染防止のレベルはまだ不明なので接種したかどうかで参加条件を変えることはしない。以下のガイドラインでコロナ対策を実施。
2022年2‐3月実施どういった形態で開催するかは未定。
●Hannover MESSE (旧CEBIT)
開催国:ドイツ/ハノーバー
2021はHannover Messe 2021 Digital Editionとしてオンライン開催
出展者は700本を超えるライブストリーミング、750本の製品紹介ビデオなどで製品を紹介するほか、1150人以上がオンラインで講演する。
2022年4月25~29日の実施方法は未定
●2020年ドバイ国際博覧会
開催国:UAE (アラブ首長国連邦)/ドバイ
会期:2021年10月1日(金曜日)から 2022年3月31日(木曜日)
12月11日ジャパンデーステージ
出展者数:192カ国が参加表明済み
想定入場者:約2,500万人(見込み)
コロナ対策に関して
・エントリー要件
18歳以上の訪問者は、国が承認したワクチンの証明、または過去72時間以内に行われたPCR検査の陰性を提示する必要あり。
PCRテスト
ワクチン未接種のチケット所有者は、Expo2020サイトに隣接するテスト施設を使用可能。 結果が出るまで約4時間かかり、PCRテストは、有効なExpo2020チケットを提示すると無料。
以上が、大型展示会の直近2年の開催状況となります。
ここからは直近で開催されるドバイへの入国、ドバイからの帰国条件を調査したいと思います。
ドバイへの入国条件
・72時間以内のPCR検査結果が必要。入国後の隔離措置はなし
・ドバイへの渡航のために有効な検査方法は「PCR(Polymerase Chain Reaction RT-PCR)」法にのみで抗体検査、抗原検査、家庭用キットを使った検査は無効。
・アラブ首長国連邦に入国する際、スマートフォンへ専用アプリのダウンロード及び登録が必要。専用アプリ「COVID-19 DXB」または「The Al Hosn UAE」の登録
ドバイから日本への帰国条件
令和3年9月17日 在ドバイ日本国総領事館
・UAE を出発し、日本時間の 9 月 20 日午前 0 時以降に日本に入国する渡航者は、
指定施設における待機期間が「3 日間」。
・出発前 72 時間以内の「出国前検査証明」の取得及び携行、質問票や誓約書の提出、14 日間の自主 隔離、公共交通機関の不使用などのその他検疫措置。
考察
このようにドバイに関しては72時間以内のPCR検査と、専用アプリのダウンロードで入国は可能となりますので、入国する際の大きな問題はなくスムーズな印象です。
しかし、帰国後の3日間の待機、14日間の自主隔離など、帰国後の制限のハードルが高いことが、ネガティブなポイントとなります。その他の諸外国からの帰国の際も同様な措置となりますので、昨今のリモート業務の定着を鑑みるとそこまでハードルは高くないのではないかと考える方も多いのではないでしょうか。また、各国でのコロナウイルス対策も特別なものはなく日本で実施しているマスクの着用、手指消毒など同様ルールで大きな差異はありませんでした。
まだまだ、この後の海外展示会出展に関する展望は見えませんが、当社ではドバイ万博のリポートを実施予定ですので、ドバイ万博の事例を基に、新しい海外展示会の時流をつかみ、さらにはドバイへの入国、帰国の際の対応に関しても関心度が高いと思われますので今後皆さまへ共有できればと考えております。今後の海外展示会出展のお手伝いをさせていただくための準備を進めていきたいと考えておりますので、是非お問い合わせください。皆様からのご連絡をお待ちしております。